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学歴フィルターに関しての考察

本日のYAHOO記事にこんな題名が

ゆうちょ銀就活セミナーで「学歴フィルター」発覚か 日東駒専は「満席お断り」、東大と書けば「予約可」

問題は,大学生の就職時点になって 社会のこうした側面に気づく,
もしくは言い出すことになってしまうと 正直とても残念です。
そうした現実を就活時点で知り,愕然とする人
現実を大学受験時前に知り,ビリギャル化する人
親の言葉を受け止めて,有利な人
(ただし,親が子供に勉強しなさいという家ではダメで,就学前に親が勉強する姿を子に見せてるか,もしくは日常で親が,勉強姿勢を見せているかということは非常に大事です。そこは家庭の教育力が問われます。)

<これまで,有名な進学校や一流大学したお子さんのお母さんと話して,3つの家庭の特徴がありました。>

 1 勉強しなさいと言わない

(おそらく,親御さんが当たり前のように学んでいる姿勢を見せているからです。)


2 お母さんがお父さんを尊敬している

(人のせいにしないという自責力がつくはずです。)

 3 小さい頃の読み聞かせ

(多分,その子の中で聞くと行為が愛情という行為と結びつく+言語能力)
注意 母親が聞きなさいと怒りながら言い過ぎると,それが子供の中で愛情とリンクされてしまい,あまり,将来よろしくない職場環境に所属し怒られた際にも,愛情を見出す可能性もあるのではと

もちろん,こうした学歴フィルターの背景には,その会社に入社後の社風も伝わってくるので,結局自分はここまでしか行けない。というのが,わかってしまうと反発したくもなるでしょう。(見えない学歴の天井の存在)ですが,そもそも今ある自分の武器を見据えて,きちんと考えていき,せっかく会社を選べる機会があるなら,初めからそんな社風の企業は選ばないでしょう。就活で,大手企業に就職したい若者の場合の選択方法はどこか,(名前だけの)大学選びになっているのと変わりがない思考が透けて見えてしまいます。これは,教育産業側の自省を含め,アドバイスする側の問題もあるかと思います。

また学歴問題は,そうした俗に大きな会社になるほど,学歴が高い人も多いので,また再生産されやすくもなります。そうしたゲームの中にいる人からすれは,いきなり,これからはルールを変えます。新しい評価で採用します。と言われることは,ある意味で自己否定にもつながりかねません。なのでこれからも一定程度は,学歴の重要性は担保されつづけます。ただし,今後の変化の流れの中で,学習能力の高さということの方が,より重要視されていくでしょう。なので,よりインターンシップといったことは重視されていくかと思います。

ただ,そもそも学歴を差別とみるのは,日本の風潮だと苅谷先生が,どこかの本で英国と日本の違いとして指摘されてました。(差別は生まれつきの属性,だが日本では学歴も差別というと書かれていました。)もちろん,厳しい点ですが自分自身の学歴も実は,親御さんの学歴や,経済力に影響されるという点が,否めません。また受験を含め,いたずらに選抜が低年齢化して,スタートラインが早くなっていく傾向がありますので,社会全体としての階層の固定化が進んでいるのかもしれません。ただ,だから,諦めるのか,それでも戦うのかということです。経済面だけを見れば

教育の面白い点は,階層を乗り越える点につきます。

とはいっても,成り上がり者は,言葉遣いなど色々差別されるんですけども,
「司馬遼太郎エッセンス」谷沢永一さんの本の中にこうした記述がありました。
『「屈強の者」にとって「家系のあやしさ」は逆に個人的能力を際立たせる条件の一つである。「家系」を誇るのは,没落と退嬰と無能の自己申告である。』
もし,本当に真剣に一生懸命に自らが取り組み始めれば,多少のハンデを持っていたとしても,最終的にゴールで逆転することも可能です。もちろん,それは受験でもいいですし,色々な分野があるでしょう。(サッカー選手,ミュージシャン,などなど)

古くは,【王侯将相寧んぞ種あらんや】です。

ちなみにこうした議論は,すでにされてきており,2007年に出された内田樹さんの
『下流志向』のP103に
銀の匙を加えた人間について記載された文章があります。(銀の匙を加えた人間とは,裕福な家に生まれつくという表現)示唆を得るところの多い本ですし,大学受験の現代文にも活用されたりしますので,ぜひ読んでみてください。

そうした人は食うには,困らないが,自己決定を放棄せざるを得ない人間ということを巧みに指摘されています。

例えば,お坊さんの息子さんや,開業医の息子さんなど 古くは,家とついた 政治家,芸術家,茶道家などなど
社会において,一定の役割を演じる代わりに,経済的な特権が与えられているということです。(こうしたお家に生まれたお子さんの思春期頃の葛藤は,大変なものです。そもそも子供の一番嫌がるのは,強制行為で,自己を侵害されるからでしょう。なので個人的には,躾は早いうちから,適切に,譲れないところを明確にする。という方針がないと,思春期や高校生になってからでは困ってしまったという事例は,幾つもしってます。ちなみに最悪の事態を防ぐリスクヘッジは読書だという意見です。自ら,不都合な意見を聞くことができるためです。)

ただ,そうした葛藤を乗り越え,その仕事を自分のものにした方の力は,一流です。
自分自身も我が身を引き締めて,一流となれるよう精進していきたいと思います。

広島 個別指導 エース 小論文

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