2012 近畿大学医学部 小論文 模範解答
高度先進医療は、患者から見れば,医療費の患者負担を減らす制度である。具体的には,先進医療の費用分を,自己負担とし,その一方で,通常の保険診療分に対しては,保険が適用できる制度である。先進医療には,例えば陽子線治療や重粒子線治療などがある。それまでは,こうした先進医療は,保険診療の適用外であるために,全額自由診療扱いとされ,自己負担となっていた。そのため患者の医療費の自己負担が,膨らんでしまっていた。こうした問題を解消したのが、この制度である。また,医療制度全体として,将来の保険診療に組み込むことができるかという,先行的な試みを行う制度でもある。ただし,先進医療も,受けられる病院が点在していることや,自己負担分の支払いができなけば受療できないという問題はある。そのため,効果が認められた治療に関しては,医療の公正性の面からも,早急に保険診療へと変更することが求められる。(389字)
医療用語説明の問題
最低限記載すべきポイント
1 実質的な混合診療という理解 <ただし,混合診療と書くとNGとなりかねないため,慎重に>
保険診療と自由診療が併用といった用語を使おう。
2 先進医療費分は自己負担
3 医療の公正性の問題
< 4 陽子線治療や重粒子線治療といった名称 > もし知っていたら有利。
以下 参考HP先です。
ちなみに,問題では高度先進医療と記載されていますが,現在は先進医療と名称が変わっています。
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