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2014年 医系小論文 日本医科大学 模範解答例

2014年 医系小論文 日本医科大学 模範解答 作成用 メモ付き
 
解答例 

 現在,研究における不正行為が発生する背景として,三点挙げられる。一点目は,総体としての論文の増加傾向による指導人員の不足,二点目は,不正を行う研究者,学生の倫理面の問題。最後に不正を見つける体系的なシステムの未整備という問題である。
 昨今の研究は論文の重視傾向にも関わらず,指導側の人員不足がある。過去に比べ,指導側が多忙のために十分な指導時間を取ることができない等。またそうした状況下において,以前のような徒弟制度での研究指導が難しくなってきている。そのために二点目の学生や研究側の倫理面の問題も発生してしまう。研究においての不正が,他の職業にもまして,致命的であることへの理解が十分になされていないと考えられる。そのために捏造といった安易な形の論文作成に手をつけてしまうのであろう。また最後の不正を見つける体系的なシステムに関しても,そもそも論文とは,専門性が高く,その人自身が第一人者となるために,原則的に不正が気付かれにくいという点があるためである。こうした問題の背景から,対策方法として指導人員の確保と研究における倫理面の問題を解決するために不正がどういった事態を引き起こすのかというアナウンスメントの徹底,そして不正を見つけるための内部的な監査システムの整備 例えば外部発表前に,きちんと組織や所属内部において外部の視点から追試を行うといった取り組みが今後求められると考える。(595字)

小論文作成にあたってのメモ

背景分析                   考えられる対策

論文増加                   時間 手間がかかるにも関わらず指導側の人員は増えず
                       むしろ 経費面から指導人員の低下傾向にすらあることも 
<不正を行う側の心理面として>

作成方法など教わっておらず          
そのために安易な形での模倣というか
容易な方法に頼ってしまう。          きちんとしたレクチャー制度が必要
事態の先読み力の低下             不正行為が人生を変えてしまうという結果の告知。
複雑化した専門性の問題            不正行為を行ってもバレなけれは大丈夫という認識

そもそも
倫理観のみに担保されてすぎていた?。     (事前に)不正行為を見つける仕組み作り

別観点から言い直した場合

医療的に見た場合
その病気が発生する背景             どう環境がかわったのか? 環境要因
公衆衛生もしくは予防的観点           そもそも不正をさせない仕組み作り                 (すぐ思いうかばず/もし見つけたら面白い文章になる)
発生した際の対処方法              不正はどうしても発生する。ならば問題が大きくなる前に
                        どのように不正を見つけ,対応するかが問われる。
                        とりわけ社会問題化する前に,迅速に対応する姿勢

考察
単一の論点,例えば,すぐ思いつくような倫理面だけで書くのではなく,やはりせっかく文章を書くのなら
どうして問題は起きるのか?また問題が発生することを防止できないならば,どのように対処をすべきか
という点を考えない文章はつまらないと思います。せっかく試験に小論文があるのですから,一歩差のつく小論を目指して武器にしてみてください。

ちなみに小論文作成にあたり,問題はこちらの著作を参考に作成しています。

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