2014 近畿大学 小論文 模範解答
今後の医療のゆくえとして,混合診療が解禁されるかによって,医療の平等性が大きく左右される。そもそも,混合診療とは,国の医療保険が適用される保険診療と保険が適用されない自由診療を併用することである。混合診療が求められている背景として,二点挙げられる。一つ目は,海外で使われているが,日本で未承認の医薬品や医療機器を使えないドラッグラグやデバイスラグ問題の費用を軽減すること。二つ目は,国の財政面での医療費の抑制がある。もし混合診療が解禁された際の問題として,今後財政難を理由に、国の保険の給付範囲が見直され,医療の質が低下する可能性がある。実際に混合診療が導入された場合、保険外の診療の費用が自己負担となり、お金のあるなしで、さらに治療の不公平が生じてしまう。こうした状況を念頭に置き,どうすれば,医療の平等性を確保し,より良い充実した医療を受けることができるのかを慎重に検討する必要がある。(395字)
デバイスラグやドラッグラグなどの専門用語が分かっていれば,使ってよし
(文章を書くときに自分がわかってない言葉を使うのは,ダメ絶対)
今回 書いていて気付いた点
<医者も半官半民な,お仕事である。銀行もそれに近い。半公務員といっても過言ではない。>
<収入が,厚生労働省の診療報酬の点数などで決められていたりと,規制がとても多いという点>
規制緩和の流れの中で,果たして日本はこうした仕組みを維持し続けることは,可能なのだろうか?
近畿大学の今回の問題に関しては,本に記載されているだけなので,実際の問題文の詳細がわからないのだが,○○を説明せよ。という形式で出題されているのだろうか。本を見る限りにおいては,今回の問題は正直,大きくは医療用語の説明をきちんとできるか?という観点だけと考えられる。(細かい,字の綺麗さなどはさておき)(もし,問題文に付け加えるなら,わかりやすく例を使って説明せよ。)だとなおいいのだが,わかりやすい例と記載すると採点は大変だが,きちんと書けていれば,自分の頭で考えているかという点は,非常に見える試験ともなるためである。問題文の書き方も大事である。
ちなみに,きちんとした知識を知っているか?ということ自体は論述する上で,かかせない。
よく解決策を書け。という文章の指摘があるが,たいていそうした意見は,役に立たないというか,ほとんど意味がない。専門的に勉強している人がいろんな本を読んで判断した上で,考えた結論を出すことを考えれば,素人程度の思いつきでできることは,限られているのが,実情である。つまらないことを書くならば,それよりは,きちんとした現状認識ができているか?という点の方が,大事である。もし独創性を問う試験というならば,それなりに問題設定の段階で,(社会的な課題を題材にするのでなく)きちんと考えられていなければいけない。そうした意味では,出題者の独創力がむしろ問われているといってもいいのかもしれない。
今回,解答作成において 下記の本を参考にして,答案を作成しました。
<受験生は,読む必要はないです。訴訟など関係ない内容も多いので>
また,下記の日本医師会さんのQ&Aを参考に作成しました。
広島 個別指導エース 小論文