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小論文 監視カメラについて 

小論文 監視カメラについて

監視カメラのメリットとしては,カメラ設置区域での違法行為や不適切な行動の減少が挙げられる。例えば,カメラが設置された場所では,人々がマナーに反する行為や違法な行為を行った瞬間がカメラに録画されている。そうした録画の証拠から,後にその行為に対して異議を申し立てる場合に,その個人が特定されやすくなり,行為の防止が出来るというメリットがある。
一方,デメリットとして,三点考えられる。一点目は,監視カメラが取得した情報管理の問題である。カメラが,取得した情報管理を安易に考えてしまう場合だ。カメラの情報をインターネットなどで流してしまった場合に,個人の肖像権の侵害などの問題を生じさせる可能性が考えられる。
二点目は,情報取得の問題である。通常,個人や企業での監視カメラの設置の目的は,防犯といった観点から設置される。だが,その際に他人の住居や他人のプライバシーを映す危険性もある。そのため設置者は,こうした可能性を留意したうえで設置すべきである。さもないと,犯罪行為を防ごうとした結果から,自身が,犯罪行為を行ってしまうことにもなりかねないからである。
三点目は,犯罪行為の移転の問題である。監視カメラは,カメラが存在する地域の防犯に対しては,効果的な手法であると考えられる。だが,カメラのない場所では犯罪が発生しやすい可能性が考えられる。犯罪行為に走る人物は,カメラの設置された場所では,犯罪行為は減少させるかもしれないが,設置されていない場所での,犯罪行為を起こす可能性が上がるためである。また,カメラの存在に気づき,マスクをかぶるなどの工夫によって,カメラの設置が無意味になる可能性も十分考えられる。
私の意見は,監視カメラの設置に関しては,個人としての注意した上での設置は構わないと考える。だが国や自治体単位では,監視カメラをたくさん設置するという方針よりも,できる限り福祉の観点から,短絡的な犯罪を起こす人物を減少させる取組をより推進すべきである。その理由は,監視カメラを使った特定地域での犯罪行為の減少ではなく,実質的な減少が大事だからである。福祉の観点から,できるだけそうした犯罪行為を生まないような支援を行い,最終的に,特定の場所に対して設置する場合には,周辺の住民の了解を得た上で設置するというやり方が望ましいと私は考える。

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